黒門町は、

 寛永2年(1625年)、東叡山寛永寺の創建に伴い、翌年、その門前町として起立した町です。

町名の変遷は、

 新黒門町(江戸時代)⇒上野西黒門町・上野東黒門町(明治2年)⇒西黒門町・東黒門町(明治44年)⇒上野1丁目・上野3丁目(昭和39年~)となっています。

この地域のほとんどは、伊勢亀山藩主・石川家の江戸上屋敷で占められ、1600年代の中頃から、江戸時代が終わるまでの約200年間続きました。

明治維新後、

 石川家上屋敷は、内務省警視局の用地となり、その後明治7年(1874年)1月15日警視庁の設立に伴って、同年1月29日上野西黒門町3番地(旧石川邸)に第5大区第3、4、7、10小区巡査屯所が開設されました。これが後の上野警察署の前身の下谷警察署です。

関東大震災、太平洋戦争を経て現在に至っています。